マーケティングの用語で大切であり、これからの経済のキーワードでもあるファン経済とLTVについて伝えます。

LTVとは?


LTVとは、Life Time Valueの略である。

日本語に訳すると、生涯顧客価値と言われている。

これは、一人の顧客、会社があなたの商品・サービスを購入してから、終わるまでの期間にどのぐらいの利益をもたらすか?を算出したものである。

あなたも好きな企業やブランドはないでしょうか?

例えば、アップル社

iPhoneを購入した人は、Macブックも購入し、アップルウォッチも購入する。

バージョンアップすれば、更に新しいものに買い替える。

アップル以外の製品は考えられないというぐらい愛用者は多いのではないでしょうか?

これは生涯顧客価値(LTV)が高いと言えます。


なぜ、人々はアップル商品を買うのでしょうか?

スマートフォンの機能だけで比較すれば、SAMSUNGのギャラクシーの方が優れているのです。

そこには、生涯顧客価値(LTV)を高める仕組みがあるからでしょう。

ファン経済とは?


ファン経済とは、この人・会社が好きという気持ちから生まれる経済のことです。

先程のアップル社の例で、スティーブジョブズは優れた製品作りに長けていたのではなく、顧客を取り囲む戦略が非常に上手かったと言われています。

少し前の話になりますが、2016年の夏に行われたAKB48の新潟選挙では、新潟市すべてのホテルが満室となり、路上で寝ている人もいるくらいだったようです。

このようにファンとなる対象が何かをすることで、お金が動くことをファン経済と言います。

この取り組みをしている企業は爆発な成長と発展を遂げています。

他にもAmazonがファン経済の成功例ですし、アリババ(中国)も有名です。

アリババについて、簡単に補足で説明すると、楽天の中国版のようなもの捉えてもらえれば良いでしょう。

毎年11月11日にシングルデーというキャンペーンを実施しています。

これは独身の男性が自分に対して好きなものを与えようというものです。

その1日の売り上げというのが非常に大きく、一日にして日本の三越ホールディングスの年間売上を超えてしまうのです。


中小零細・小規模企業・個人事業主では、なかなかそのような取り組みをして、すぐに大きな成果をすぐに得ることが難しいかもしれません。

しかし、今回述べた2つのうち、生涯顧客価値(LTV)をいかに高めていくか?

これを意識しているか、意識していないか、そういった観点で既存のビジネスを捉えるによって、事業の売上は変わってくると考えます。

私の知人のサロンオーナー(個人事業主)は、季節毎にイベントを開いて、お店にある商品を自由に試せる機会を設けたり、美容・健康について学ぶワークショップを定期的に開催したりして、既存客のファン化と新規顧客の開拓に工夫をしていました。